初心者でも安心の着付け教室ガイド
絹で作られた着物は、きちんと手入れを行っていれば長く使えるものです。
しかし、手入れを怠ったり、間違った方法で手入れを行ったりすると、せっかくの着物の寿命も短くなってしまいます。
きれいに着こなすための着付けも大切ですが、着物を長持ちさせるための手入れも同じくらい大切なもの。ここでは着物の手入れの仕方について解説していきます。
着物を着終わったら、以下の手順に沿って手入れを進めてください。
着物を着終わったら、まずはハンガーに吊るして湿気を取りましょう。
できれば一晩干しておくのがベストですが、それが難しい場合には最低2時間を目安に干すようにしてください。
着物の湿気が飛んだら、次に清潔なタオルを使って着物についたホコリを払っていきます。
このとき、ゴシゴシとこすって着物を傷めてしまうことのないように十分に注意しましょう。
着物を汚してしまった場合は、早めに処置をすることが肝心です。
隅々まで細かくチェックして、シミや汚れがないかどうかを確認していきましょう。
シミや汚れが見つかったら、できる範囲で汚れを落としていきます。
たくさん汗をかいたときには、その部分に霧吹きで水を吹きかけてタオルでポンポンと叩くとよいでしょう。
汚れができてしまった場合は、その原因によって処置が異なります。わからない場合は、無理して自分で対処するのではなくクリーニングに出すようにしてください。
シワが気になるようであれば、アイロンをかけてシワを伸ばしましょう。あて布を用いて、できるだけ手早くかけるようにしてください。
首周りは汗をかきやすいため、衿に汗のシミが付くことがあります。
また、ファンデーションをはじめとした化粧品も付きやすい部位だといえます。
手のひらは汗腺が多く汗をかきやすい部位なので、特に内袖には汗による汚れができてしまいがちです。
また、ホコリが付いていないかどうかもしっかり確認する必要があります。
歩いたときに泥や砂が跳ねると、裾が汚れてしまいます。
特にたくさん歩いた日や天気が悪かった日には丁寧にチェックしたい部位です。
食事のときに食べ物をこぼしてしまいがちな部位が、左前身頃です。着物で食事をとったときには特に念入りな確認が必要です。
ついチェックを怠ってしまいがちな裏地ですが、ここに汗のシミができることはよくあります。
着たら見えないからと言わずに、きちんとケアをするようにしましょう。
着物のお手入れをするときには、小物等のお手入れも同時に行いましょう。
着物と同様に、ハンガーなどに干しましょう。2時間ほど放置して湿気を飛ばします。
自分で洗える素材であれば、優しく手洗いしてから陰干ししてください。生絹など洗えない素材であれば、クリーニングに出す必要があります。
足袋についた汚れはすぐに落とすのが鉄則です。手洗いするか、ネットに入れて洗濯機で洗ってください。
小物も着物と同様に湿気を含んでいるはずです。風通しのよい場所に吊るして乾かすようにしてください。
着物の手入れが終わったら、正しい方法で保管しましょう。このときに保管方法を誤ると、カビが生えたり虫に食われたりしてせっかくの着物が台無しになってしまいます。
いざ着ようと思って取り出したときにがっかりしないためにも、着物は正しく保管しましょう。
カビが生える原因は、やはり湿気です。そのため、除湿剤を使用することはマストだといえます。着物専用の除湿剤を使えばなお安心ですね。
なお、湿気対策をすることによって着物の変色も防ぐことができます。
虫食いを防ぐためには防虫剤を使用しましょう。ただし、複数の種類の防虫剤を併用すると化学反応を起こして思わぬ変色の原因になってしまうので注意してください。
基本的には、和タンスが一番だといえるでしょう。しかし、自宅に和タンスがないという人も多いと思います。
そのような場合は、着物を守る保存袋を利用するようにしてください。
せっかく買った着物なら、できるだけ長持ちさせたいですよね。そのためには、やはり日頃のメンテナンスが大切です。ぜひ、きちんと手入れをして大事な着物を長く使ってください。
なお、間違った方法で汚れを落とそうとすると取り返しのつかないことになる場合もあります。わからないことがあったら、自分一人で解決しようとせず、着物に詳しい専門家に相談するようにしてくださいね。
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