初心者でも安心の着付け教室ガイド
西は京都や奈良、東は鎌倉など、古の都を訪ねる旅の装いとして、和服は最もふさわしいものです。寺院や仏閣、庭園などの落ち着いた和の佇まいの中へ着物姿で身を置くだけで、日本人としての感性が研ぎ澄まされていくのを感じますね。
そこで、古都を着物で散策する際のポイント、着物選びのコツなどをご紹介しましょう。
古くから続くお寺や神社、石畳の街並みなどを着物姿で散策することは、日本女性なら誰でも憧れるかもしれませんね。着付け未経験者や初心者にとって、旅先で着物を着ることほどハードルが高いことはなく「なかなか実現できない…」と言う方も多いことでしょう。
和装で古都散策と言っても、何も遠くへ出かけることだけではありません。最初は日帰りで行けるお寺や神社へお参りし、参道でお茶して帰って来る、だけでも立派な散策です。まずは、ご近所へのお出かけに着物を着てみることから始めましょう。
そのために心得ておくべきことはひとつ。長時間歩くことを想定した着物&小物の準備をする、という点です。履きなれていない草履で長い距離を歩くのはツラいもの。鼻緒を緩めて足入れを良くしておいたり、疲れない歩き方を自分なりに研究しておくといいですね。
古都散策の装いは、とりたててフォーマルである必要はありません。いつも着なれたお気に入りの小紋や紬に、帯や帯締めを自由にコーディネートして楽しみましょう。夏は浴衣に下駄で散策、というのもステキです。
季節に応じて、肌着を増やしたり減らしたり、熱さと寒さ対策は万全にしておく必要があります。日傘や扇子、手袋やコート、雨カバーなど、天候や気温を見ながら小物を上手く使い分けると、快適に散策が楽しめますね。
この前、念願の京都へ着物で行ってきました。お寺や神社はもちろん、気になっていた和カフェや和食屋さん、お土産屋さんなどを巡って大満足。お気に入りの紬を着たのですが、行った先々でほめられました。ただし、神社やお寺は砂利道や階段など歩きにくい場所が多いので、草履の鼻緒が当たる部分が痛くなって困りました。
アジサイの季節の鎌倉へ、毎年散策へ出かけます。着物で行くと風情があっていいのですが、季節柄、雨の日が多くて大変です。雨コートと草履の雨カバーは必携ですね。
タンスで眠っている着物をどんどん活用しませんか?
着物を着て、古都散策を楽しんでみませんか?
自分で着られるようになれば、楽しみも広がります。