初心者でも安心の着付け教室ガイド
寄席や大相撲観戦も、和服姿で行くとより一層盛り上がります。さらに、嬉しいサービスや特典が用意されていることも!?
着物で楽しむ寄席や大相撲の魅力について、まとめてみましたので参考になさってください。
テレビで大相撲中継を見ていると、力士の後ろの升席に和装のご婦人の姿を目にすることがあります。寄席や大相撲観戦に着物で出かけるのは、粋そのもの。せっかくですから、お気に入りの着物で楽しみたいですね。
最近は、日本相撲協会が和装dayという特別な日を設けています。これは、指定された日に和服を着て観戦したお客様だけに様々な特典があるイベントなのだとか。
例えば、その日にしか手に入らない限定デザインの手拭いやお菓子などをプレゼントしてくれたり、行司さんや呼び出しさんと記念写真が撮れたり。このために、着物のレンタル&チケットがセットになったプランも用意されているそうですよ。
一方、寄席の方でも和服のお客さんは入場料を割引してくれるサービスがあったりと、着物を着て行くと嬉しいことがたくさんありそうです。
和装で相撲観戦や寄席へ出かけるときには、長い間座っていることを想定して、着心地の良いものやシワになっても比較的気にならないものなどを選ぶと良いでしょう。
訪問着や付け下げなどの準礼服といえる着物は、大相撲の升席にはいいかもしれませんが、少々フォーマルすぎる印象。小紋や紬などの街着で気軽に出かけるとしっくりきますね。江戸小紋のような細かな柄のものを選ぶと、色無地に近い上品なイメージで着られます。
特におすすめなのは紬です。紬は体にフィットして着やすく、着くずれも少なくてしわになりにくい、寄席や相撲観戦にはピッタリの着物。ざっくりとラフな織りのものでもいいですし、上品に仕上げたいなら、大島紬や結城紬など、渋い色合いで繊細な柄の一着を選びましょう。
外国人の友人を連れて、国技館へ観戦ツアー。観戦中はずっと座りっぱなしなので、パリッとして着崩れない紬を着て行って良かったな、と思いました。ただ、紺地の地味な結城だったので、外国人の友人には「もっと派手なキモノを着てよ!」と言われました(笑)
落語が好きで、よく演芸場へ足を運びます。江戸小紋や紬を着て行くことが多いのですが、前の方に座っていると、「そこの着物のお客さん…」と落語家さんがいじってくれることも。気恥ずかしいですが、とても楽しい時を過ごせます。
平成30年5月14日と21日に「大相撲2018年5月場所」の和装イベントが開催されました。
着物を持っていなくても、着付けができなくてもOKの、着物に親しむのにぴったりの和装dayで、着物のレンタルサービスがあるのはもちろん、当日は手ぶらで出かければ着付けまでしてもらえるという、至れり尽くせりのイベントだったようです。
着物は、当日会場の着付けスペースに用意されていて、好きな着物を選んだらその場で着付け師が着付けをしてくれます。
着用していた洋服は、イベント終了まで会場で預かってもらえるので、貴重品だけ持って身軽に大相撲を観戦できるという点も魅力ですね。
着物を持っている人や、自分で着付けができる人は、フリープランを選んでリーズナブルに大相撲を楽しむことも可能。
このときのイベントは、先着で蚊帳ふきんのプレゼントもあったようなので、お得感満載でした。
お席は、椅子A席とマスB席が用意されていて、椅子A席は椅子とテーブルがある席なので、着物での正座が厳しい人も安心。
いずれの席も土俵がよく見え、贅沢気分で大相撲を鑑賞できた様子。
初めて大相撲を観る人にもおすすめのイベントでした。
2018年1月17日と22日に開催された「大相撲2018年1月場所」の和装dayは、「丹後ちりめん」に相撲のモチーフが刺繍されたがま口のプレゼントがありました。
これまでの大相撲鑑賞の和装day同様、着物がなくても、着付けができなくても手軽に参加できるイベントで、女性同士やカップル、お子様まで様々な年齢層の方が参加されたようです。
新春ということもあり、プランは新春の正装着物か、カジュアルな着物の好きなほうを選ぶことができ、お席はすべて完売だった様子。
着物レンタルのオプションには、着物から羽織もの、草履からバッグなどの小物まですべて含まれていますので、カジュアル着物で着物のレンタルと着付け、マスB席入場券すべてが含まれて16,900円はとてもお得な価格帯だと思います。
足袋や足袋ソックスなど、衛生面が気になるものについては新品を購入できますし、髪飾りまでレンタルに含まれているとのことですから、本当に手ぶらで来場できるのがうれしいですね。
「大相撲2017年9月場所」の和装dayは、気温が高い時期ということもあり、正装以外に浴衣のレンタルも選べるイベントでした。
和装dayでは、浴衣のレンタルがないイベントも多いですが、浴衣がない、まだ自分で上手に着れないという人も、浴衣をきちんと着ることができるのはありがたいですね。
着物よりも苦しさを感じることがなく、気温が高くても比較的快適に過ごすことができるので、浴衣レンタルもかなりの人気だったようです。
浴衣のレンタルと着付け、椅子B席プランはなんと10,900円という破格だったので、あっという間にすべてのお席が完売しました。
和装での大相撲鑑賞は、日本人であることを再認識するとともに、気持ちが引き締まり背筋をピンと伸ばして楽しめたことと思います。
2015年1月に開催された「末廣亭 新春正月興行 和装day」は、日本の伝統文化のひとつの「落語」を、着物で鑑賞しようというイベントでした。
1泊2日で着物のレンタルができるプランだったので、落語を楽しんだあとは近隣を散歩したり、和装でのひとときを楽しめたようです。
落語のほかにも漫才やモノマネ、奇術などのいろいろな芸を鑑賞することができたので、落語鑑賞が初めての人でもテンポよく楽しむことができた様子。
プレゼント付きの充実プランだったようですよ。
もちろん、希望者には着付けサービスもありますので、着物初心者の方も気軽に参加可能。着物デビューと日本文化を合わせて経験できる、若い人にももってこいのイベントですね。