初心者でも安心の着付け教室ガイド
『着物は持っていないけど…着付けは習得したい!』という方も多くいらっしゃることでしょう。レッスンに使う着物や帯を、すべて揃えなければならないのか?という疑問は、着付け教室へ通う上で最も負担に感じる点と言えます。
そこで、着物は自前のものを用意すべきなのか、レンタルできるのか、その点についていくつかの教室をリサーチしてみました。
最近の着付け教室では、レッスン用の着物や帯、小物類をレンタルできるところが多くなっています。
肌着や足袋など、直接肌に触れるものは自前を用意しなければならないのですが、その他のものは、ほとんどがレンタルできるシステムになっているようです。
その際、1点ずつレンタル代がかかる場合があるので、毎回どのくらいの小物をレンタルしなければならないのかを考えて、どれを自分で購入して用意するか、借りて済ませるのかを検討する必要がありますね。
中には、たくさんの種類のレンタル着物や帯を用意して、毎回コーディネートを楽しみながらレッスンを受けられる教室もあります。
多くの着付け教室では、元々譲り受けた着物などをお持ちの方以外は、入門コースや初級レッスンのうちはレンタルで済ませる、という生徒さんが大半を占めるようです。
以下に、いくつかの教室のお稽古用着物のレンタルについてまとめてみました。
レッスンに通って1人で着られるようになったら、自分の着物が欲しくなってしまうのは当然のこと。
初級のレッスンを終えて中級に進む頃になると、大抵の生徒さんは着物の購入に興味を持ち始めるそうです。そこで、呉服チェーンや問屋さんを母体とする着付け教室の多くは、生徒さんがお気に入りの着物を見つけるためのサポートもしてくれます。
着物の購入には、ある程度の知識や経験者の意見が必要ですし、高額な買い物となることもあります。
レッスンでお世話になった先生方やスタッフの意見を参考に、授業の中で勉強したことを活かして購入!というパターンが多いよう。こうして購入した着物をレッスンで使用すると、また違った緊張感や喜びが湧いて来るものです。
レッスン用の着物のレンタルについてはお分かりいただけたかと思います。
続いて、着物の着付けに必要な小物類はレンタルできるのか、自前を用意した方がいいのかなどをご紹介します。
肌襦袢は上半身に着るもの、裾除けは下半身に身に着けるもので、いわゆる肌着です。
汗を吸収することによって、着物を汗のシミが付くのを防いでくれます。肌襦袢と裾除けがつながった形の着物スリップもあり、こちらは簡単に着脱することができます。
肌襦袢や裾除けは肌着のため、着付け教室でレンタルできない場合もあります。レンタル不可の場合は、自分で購入するようにしましょう。
なお、浴衣用の下着を代用しても特に問題はありません。
肌着の上に着るいわゆる下着が、長襦袢です。そして汚れやすい着物の衿元に付けるのが半衿で、取り外し可能になっています。
衿芯は衿元が崩れるのを防止するためのもので、これを入れることによって着物姿がより美しくなります。
着付け教室の小物レンタルには、衿芯が含まれていない場合もあるようです。
衿芯なしで着物を着ることもできなくはありませんが、美しく着物を着こなしたいのであればぜひ衿芯を用意することをおすすめします。
腰ひもは幅4~5㎝、長さ2mほどの紐です。着物を着るときにベルトのような役割をするアイテムで、着物の丈の調整をするために必要です。
着物を着るときには必須なので、3~5本ほど用意しておくと安心です。
腰ひもの素材の種類は数多くあり、一番よく売られているのが滑りにくいモスリンの紐です。また、着物を傷めにくい絹の腰ひもを使う人もいます。
腰ひもは基本的にレンタル可能ですが、好みの素材がレンタルできなければ購入してもいいかもしれません。
着物を着るときには、腰ひもの上にさらに伊達締め(だてじめ)をします。これを着用することによって、着崩れを防ぐことができます。
絹素材のものやポリエステル素材のもの、メッシュのもの、マジックベルト式になっているものなど実に様々なので、好みのタイプをレンタルあるいは購入してください。
帯板には前板と後板の2種類があり、着付けで帯を締めるときに帯の間に挟んで使うのが前板です。これを使うことによって、帯にシワができるのを防ぐことができます。
また後板は飾り帯をするときなどに必要になりますが、前板に比べると出番はあまり多くありません。帯板は、基本的にはレンタルできることが多いようです。
帯枕は帯の形を作るために必要な小道具で、一般的には「お太鼓」をするときに用いられます。
お太鼓とは、太鼓の胴のように帯を膨らませた帯の結び方のこと。このお太鼓は「後ろの顔」ともいわれており、お太鼓の大きさやシルエットで着物姿全体の雰囲気ががらっと変わります。
帯枕と一口に言ってもその種類は様々で、薄めのタイプから分厚いものまであります。カジュアルな雰囲気にするなら厚みのあまりないもの、重厚な雰囲気を出したいなら集めの帯枕がぴったりです。
お太鼓の作り方を教わるときはレンタルで、着付けに慣れてきたら好みの帯枕を購入してアレンジを楽しむといいかもしれません。
帯揚げはお太鼓の紐が見えないようにするための小道具で、帯枕を包んでから体の前で結びます。
また帯揚げは帯の上の飾りとしての役割も果たしており、全体のアクセントとなります。
レンタルでも購入でも、帯揚げと着物の色合いはしっかり考えるようにしてくださいね。
お太鼓の形をきちんと整えたら、帯の上から帯締めを巻いてしっかり締めます。これをすることで、帯の形が崩れるのを防ぐことができます。
帯揚げと同様に着物のアクセントとなるので、色合いは大切にしてください。
購入するのであれば、何種類か用意しておくとコーディネートの幅が広がるかもしれませんね。
「お太鼓を作りたい!」と思ったら、帯枕・帯揚げ・帯締めの3点をレンタルして、着付けに慣れたら購入、という流れが良いでしょう。
足袋(たび)は現代でいういわゆる靴下です。
草履を履くときに困らないようにするために、足先は親指を入れる部分と4本指を入れる部分の2つに分かれています。
足袋は着付け教室によってはレンタルできないことがあるので、その場合は自分で購入する必要があります。
いろいろな色の足袋が販売されていますが、はじめは基本の白を購入することをおすすめします。
基本の小物以外にも、あると着付けのときに便利な小物はたくさん販売されています。はじめからすべて揃える必要はありませんが、気になったら購入してみるといいかもしれません。
現代ではメリハリのある西洋人体型が美しいとされていますが、着物は寸胴体型のほうがきれいに着こなせます。
補正用品は、胸のふくらみを抑えたりくびれをなくしたりすることによって着物を着こなしやすくします。タオルよりも使い勝手がいいのが魅力ですね。
コーリンベルトは幅2㎝程のゴムひもで、両端にはクリップが付いています。これを使うことで着崩れしにくくなるほか、着付けそのものも楽になります。
着付けをするときに必ず必要なわけではありませんが、一度使ってから手放せなくなったという人も多いようです。
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