初心者でも安心の着付け教室ガイド
西洋文化と洋服の普及により、日本古来の着物文化は衰退したと見られがちですが、最近は着物を着る楽しさや魅力が再認識され、着付け教室に通う人も増えています。このページをご覧のみなさんの中にも、着付け教室に通ってみたいと思ってる方がおられるに違いありません。
さて、着付け教室に通うためには費用が必要です。特に、教室ごとに料金体系が違うことや、授業料、テキスト代、イベント参加費用、免許代などの費目があり、それぞれに料金が異なることを知っておく必要があります。
それでは、着付け教室に通うのにかかる費用の相場について、解説していきましょう。
習い事を始める時、一番の懸案事項と言えば、お月謝や教材費ですね。着付け教室の場合は、レッスンの受講料だけではなく、授業に入る前に揃えなければならない着物や帯、小物などもありますから、お金の問題はちょっとシビアに考えておきましょう。
自前の着物を持っていなくても、レンタルできる教室もありますが、毎回レンタル代がかかる場合が多いようですから注意が必要です。
着付け教室の受講費用は、教室によって若干異なりますが、入学金3000円前後、月謝が7000円から8000円前後に設定されていることが多いようです。
中には、初心者向けの「初級コースを8回から12回分無料で受講できる」といった教室も見かけますが、その場合は勉強会や研究会、展示会といったイベントなどで着物や帯などの商品の購入を促されることもあり、返って高くついてしまうことも…。
呉服のチェーン店などが開いている着付け教室の場合は、店舗でレッスンが行なわれることもあり、商品購入へ自然に流れるようにカリキュラムが組まれている傾向があるので注意が必要です。
一般的には、初級コース終了までに、およそ2〜3ヶ月の受講が必要とされており、入学金と受講料を合わせて、2〜3万円程度の費用がかかる教室が多いようです。
中級以上になると、受講料が若干上がり、受講期間も長くなるので、それなりの費用が必要となってきます。
以下に、一般的な入学金・受講料の相場をまとめてみましたので、参考になさってください。
レッスン料の内訳
着付け教室の費用と一口にいっても、受講料、入会金、テキスト代、小物代、イベント参加費用、認定料‥と様々なものがあります。ここではまず、受講料と入会金について見ていきます。
なお、受講料は授業料、入会金は入学金と考えてください。どちらも費用相場は教室ごとに開きがあり、一概に目安を語ることはできませんが、おおよその相場をリサーチすることはできます。
着付け教室には大まかに3種類があり、「自治体主催の教室」「個人教室」「大手の教室」の3つに分けられるでしょう。
このうち、自治体主催の教室が最も費用が安く、入会金は基本的に無料、受講料も3000円前後(月2回・3ヵ月~半年程度の期間)と格安です。ただし、自治体主催の教室は費用が安い分、定員がすぐに埋まってしまう、学べる範囲に限りがあるなどのデメリットもあります。
次に個人教室ですが、こちらは個人の先生が自宅でレッスンを提供しているスタイルの教室です。入会金は無料~3,000円前後、受講料は5,000円前後(週に1回程度の開催)が相場になります。個人教室は設備面で大手教室に劣りますが、少人数制が多くマンツーマン指導が受けられるなどのメリットがあります。普通の民家を教室に改装しているケースもあり、アットホームな雰囲気の中でレッスンが受けられるのも魅力でしょう。
最後に大手教室ですが、こちらは法人として組織的な運営を行っているスタイルの着付け教室になります。費用はやはりピンキリで相場の開きも顕著ですが、大体の目安で、入会金の相場は5,000~10,000円程度、受講料は7,000~12,000円程度(一ヵ月)です。大手教室ではコースも多彩に用意されており、費用はコースごとに違います。また無料体験コースを提供している教室もあり、それのみを受講する場合の受講料は無料です。大手教室のメリットは、コースやカリキュラム、制度、設備、講師陣が充実していて、ハイレベルな環境の中でハイレベルな技能を習得できることです。無料体験から初級、中級、上級などコースも多彩で、目的に合わせてコースを選択できるのも利点でしょう。一方、あらゆる面で充実している分、費用が高いのがデメリットになります。
着付け教室の費用では、受講料と入会金を基本的に必要な費目として最初に考慮しなければなりませんが、他にも必要な費用があります。
それは テキスト代、 着物・帯・小物代、 資格取得を証明する認定料、 イベント参加費用 などです。これまた相場は教室ごとに開きがあり、正確な目安は分かりませんが、大体の価格帯を紹介しましょう。
まずテキスト代ですが、こちらはテキストの分厚さやクオリティによって料金は様々です。有料の場合は、大体5,000円~10,000円前後が相場になります。テキスト代が表示されていない場合は「テキストなし」の可能性もありますので、事前の確認が必要です。
次に着物・帯・小物代ですが、これも教室によって開きがあります。自分の着物をお持ちの場合はいいのですが、持っていない方は購入するかレンタルするという方法で用意しなければなりません。
『取り急ぎレンタルで』という人のレンタル代は、小物1点につき1回300円から500円程度。
すべて無料でレンタルできる教室もありますので、リサーチしてみると良いでしょう。ただし、肌に直接ふれる肌着などはレンタルできないので、注意してください。
次にイベント参加費用ですが、こちらも集計が難しく全教室の費用を網羅することは到底かないませんが、大体の相場で、1回3,000円~5,000円前後になるようです。小物代と同様、教室ごとに料金体系をチェックしたり問い合わせて確認する必要があるでしょう。
ちなみに着付け教室におけるイベントとは、着物を着て街を散歩したり、お茶会の開催、コンテスト、実演ショーなどのことを指しています。参加・不参加は自由ですが、大手では各教室で独自のイベントが開催されており、着付け教室を選ぶ際の基準の一つにもなっているようです。
最後に資格取得を証明する「認定料」ですが、相場は無料~10,000円程度です。こちらは一口にいくらというより、コースごと、資格ごとに認定料が変わってくるのが特徴であり、当然ながら初級、中級、上級とランクが上がるほど認定料も高くなっていきます。
認定料とは、コースを修了した後、資格試験を受けて合格した際の認定に必要な料金のことで、内訳は「試験代」と「考査料金」です。
ここまで、着付け教室に必要な費用について説明してきましたが、どのように思われたでしょうか。思ったより料金が高かったり、費用項目が多かったりして、戸惑った方も多いかもしれません。
少しでも費用負担を抑えたいと考え、なるべく料金の安い教室、できれば無料の項目が多い教室を探そうとしている方もいらっしゃるでしょう。
その気持ちはよく分かりますが、注意すべき点もあります。それは、無料を謳っている教室の場合、販売会やイベントで着物を買わせる仕組みを設けているケースが少なくないことです。もちろん強制ではないものの、実際にその場に参加すれば雰囲気に流されて買ってしまうこともあるので、気をつけなければなりません。
こうした点を踏まえ、これから着付けを学ぶ人におすすめしたいのは、教室を選ぶときは費用だけでなく自分の目的や希望も考慮して選ぶということです。着付けを学びたいと思った根本には、それぞれの動機や目的があるはずなので、それを達成できる教室かどうか?という視点で比較検討することが何より大切であることを覚えておきましょう。
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